画商Mさんの死
画商Mさんの死
十数年前よりお付き合いがあった画商Mさんが
突然、脳梗塞で倒れ、亡くなられたと、部下のT氏から涙声で訃報があったのは、
10月11日(水)本郷で画商Aさんと「第4回オホーツクからの新風展」の搬出をしていたお昼頃でした。
この日、深夜未明に倒れたそうです。
その仕事関連で翌日、10日(火)、10回電話してもご返信がないので、何かあったと察しました。
10月10日(火)早朝ご逝去。
10月14日(土)荼毘に付されました。
「俺、こんなVIP席に座ってもいいの?」なんて冗談を言いながら、私に赤ワインを持ってきてくれました。
それが最後の出会いになるとは・・・。
数年前より、アルコールとタバコで、かなり身体が弱っており、
今春の私の個展では、いつもなら飲みに行こうとお誘いがあるのですが、
それもなく、顔色が優れず、元気がありませんでした。
それもそのはず、
血圧は、200以上。
γGTP400〜800(200でも医師に入院を勧められるレベルです)。
の異常値が長年続いており、お会いするたびに身体が弱っているのがわかりました。
関係者によれば、この夏より食欲がなく、カップラーメンばかり召し上がっていたとか・・・。
医師に
「このままお酒を飲み続けると、70歳前に亡くなりますよ!」
と警告されていました。
残念ながらその通りになってしまいました(涙)
10年ほど前、私の個展が札幌の丸井今井で開催された際、
Mさんは、3年間、私のカバン持ちでした。
ある夜、妹のお店で泥酔した私を引きずるようにホテルまで
送ってくれたことは今でもよく覚えており、思い出すたびに
感謝しています。
時期は、冬であり、もし路上で寝込んだりすると、凍死する可能性があるからです。
Mさんとは、本当によく一緒にお酒を飲み、アート談義をしたものです。
私の方がお酒に弱いので、たいてい私が先に酔っ払ってしまいます。
思い出は、尽きません。
三年前、30数年間某画廊を経営されていたO氏亡き後、この画廊を引き継いだM氏。
残念ながらM氏亡き後、某画廊は、今のところ後継者がいないので
このまま消滅する可能性が高いです。
人生100年時代、早すぎる死でした。
享年63歳。
心よりご冥福をお祈りします。